2022年に入り、食品やガソリンなどの生活に関わるさまざまなものが値上げされています。
その中でも次に注目したいのは、公共交通機関の料金の値上げです。
滋賀県では交通税の導入が検討されたり、他県では公共交通機関の値上げも決まっています。
そんな中、今回注目したのは「大阪メトロ、地下鉄の料金の値上げ」についてです。
調査の結果を先に話すと、2022年4月現在、大阪の地下鉄料金に値上げの情報はありません。
しかし、いつ値上げになってもおかしくない状況です。
ここでは、その理由も含めて下記の3つをお伝えします。
- 大阪の地下鉄、料金を値上げする可能性はある?
- 料金を値上げする場合いくらになる?
- 他の鉄道会社の値上げ状況は?
それでは、さっそく見ていきましょう。
Contents
「大阪の地下鉄」の値上げはいつから?
大阪の地下鉄の値上げ情報を調べましたが、値上げする予定はないようです。
ちなみに、大阪の地下鉄が最後に値上げしたのは2019年10月。
消費税の引き上げに伴って値上げされました。
値上げの理由や原因は?
大阪の地下鉄は2022年4月現在、値上げする予定はありません。
しかし、今後値上げされる可能性はあります。
その理由や原因として考えられるのが、燃料の価格高騰です。
2021年から電気料金は高くなり続けています。
さらに、今後ウクライナとロシアの対立が長引けば、天然ガスの国際価格がさらに高騰し、電気料金にも大きく影響が出てくる可能性があります。
以上の理由から、値上げされる可能性があるため油断はできません。
値上げされない可能性もある?
大阪メトログループの2021年度決算を見ると、このような記載があります。
第1四半期決算は、昨年に続き、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたものの、鉄道の運輸収入などが回復したことに加え、営業費用の削減に努めたことにより、営業収益は318億円(前年同期比17.5%増)、営業損失は5億円(前年同期は営業損失62億円)、経常損失は2億円(前年同期は経常損失60億円)となり、営業損益は前年同期から57億円、経常損益は前年同期から58億円の改善となりました。
大阪メトログループ
鉄道の運輸収入の回復と、営業費用の削減に努めた結果、前年より改善したとあります。
このような努力を見ると、値上げされないのでは?とも思います。
大阪の地下鉄が値上げするといくらになる?
大阪の地下鉄が値上げされることになった場合、いくらになるか予想しました。
過去の料金 ※2014年値上げ時 |
現在の料金 | 値上げ後の予想料金 | |
1区 | 180円 | 180円 | 190円 |
2区 | 240円 | 230円 | 240円 |
3区 | 280円 | 280円 | 290円 |
4区 | 320円 | 320円 | 330円 |
5区 | 370円 | 370円 | 380円 |
2014年の消費税増税に伴い、料金の値上げが行われました。
その後、2017年に市長の指示で2区のみ10円値下げされました。
増税の際に各区間10円ずつ値上げされていることや、他県の地下鉄での値上げが10円単位であることから、大阪の地下鉄も各区間10円ずつ値上がりするのでは?と予想されます。
しかし、2017年に市長の指示で値下げが実現していることから、予想と違った結果になる可能性は大いにあります。
ちなみに、値上げが予定されている他県の鉄道会社では、通学定期などの料金は据え置きとするところが多いです。
そのため、大阪の地下鉄でも同様に通学定期などの料金は据え置きとなる可能性があります。
現在の料金 | 1区 | 2区 | 3区 | 4区 | 5区 |
1か月 | 3,430円 (1,720円) |
4,200円 (2,100円) |
4,880円 (2,440円) |
4,980円 (2,490円) |
5,410円 (2,710円) |
※( )は子供料金
大阪の地下鉄ではマイスタイルとフリースタイルという登録制の学割システムがあります。
こちらの登録は無料で、ネットや構内の定期券販売所でも可能。
登録に必要なものなど、詳しいことはこちら→大阪メトロ公式サイト
電車の利用が少ない月は定期券よりお得になったり、定期券ほどは使わないからと回数券を購入している学生さんにおすすめです。
他の鉄道会社の値上げは?
大阪の地下鉄以外の鉄道で、値上げが予定されているのはこちら。
- JR西日本 一部の特定区間(大阪~高槻など)を2023年4月に値上げ予定
- 近鉄 初乗りを160円→180円に値上げ(通勤通学定期も値上げ予定)
兵庫県や奈良県などから大阪へ、仕事や学校へ通う方が多く利用するJRも一部区間で値上げが決まっています。
また、近鉄も2022年4月現在値上げを申請中とのことで、このまま値上げが決定されることになると思われます。
大阪の地下鉄も値上げされる日がくるかもしれません。
2022年の値上げ予定商品一覧
2月の値上げ予定
2月1日~
「パスタ・パスタソース」
2月1日からニップン、日清フーズが約2~9.5%値上げ。
「冷凍食品」
2月1日から味の素冷凍食品、ニッスイ、日清フーズ、マルハニチロ、日本ハムが約2~23%値上げ。
「ハム・ソーセージ」
2月1日から日本ハムが5~12%値上げ。
【食用油】
2月1日からJ-オイルミルズが1kg当たり40円以上値上げ。
【ジャム】
2月1日からアヲハタが3~7%値上げ。
【ポテトチップス】
2月1日から湖池屋が6~11%値上げ。
【アルミホイル】
2月1日から東洋アルミエコー プロダクツが15%以上値上げ。
2/16~
【醤油・豆乳】
2月16日キッコーマンが醤油、豆乳を約4~10%値上げ。
3月の値上げ予定
3/1~
【冷凍食品】
3月1日から日清食品冷凍が冷凍麺製品を6~13%値上げ。 3月1日からニチレイフーズが約8~15%値上げ。
【ハム・ソーセージ】
3月1日から伊藤ハム、丸大食品が4~15%値上げ。
【醤油・豆乳】
3月1日からヤマサ醤油が醤油を約4~10%値上げ。
【マヨネーズ】
3月1日から味の素、キユーピーが約2~10%値上げ。
【チルド麺】
3月1日から日清食品チルドが6~12%値上げ。
【ドーナツ】
3月1日からミスタードーナツが税別価格を10~50円値上げ。
【タイヤ】
3月1日から住友ゴム工業(ダンロップ)が約10%値上げ。
3/2~
【コーヒー】
3月2日から味の素AGFが約20%値上げ。
3/22~
【ティッシュペーパー・トイレットペーパー】
大王製紙が15%以上値上げ。
3月中
【羽田・大阪・那覇空港の旅客施設利用料】
国内線で大人(12歳以上)1人あたり80~120円値上げ。
4月の値上げ予定
4/1~
【乳製品】
雪印メグミルク、チーズ・ラードなど(3.4~20%値上げ)
【味噌】
4月1日からハナマルキが5~13%値上げ。
【ドレッシング】
4月1日から日清オイリオ、ピエトロが3~13%値上げ。
【ケチャップ】
4月1日からカゴメが3~9%値上げ。
【お菓子】
うまい棒が10円から12円に値上げ
【首都高速道路】
渋滞緩和のため首都高の上限料金引き上げ
5月の値上げ予定
5/1~
コカ・コーラボトラーズジャパンは一部を除く大型PETボトル製品(1.5L、2L)、出荷価格改定率約+5~8%値上げ予定
6月の値上げ予定
6/1~
日清食品のカップ麺、カップライスなどメーカー希望小売価格を5~12%引き上げ
7月の値上げ予定
8月の値上げ予定
9月の値上げ予定
10月の値上げ予定
【火災保険】
(多くの地域で値上げ)および契約期間が最長10年から5年へ短縮
【医療費】
75歳以上の高齢者医療費の自己負担割合が一定所得を超えると2割へ
11月の値上げ予定
12月の値上げ予定